ジャパニーズ・イングリッシュ

「Shigeki、今の世界のスタンダード英語は、どこだと思う?」

インドの友人達と飲んでいると、彼らはニコニコしながら聞いてきます。

彼らの言いたいことは分かっていて、それは、アメリカンでもブリティッシュでもなく、13億の人口がある我がインドだと。仮に、英語を実際に普段から話す人たちが、その3分の1でも、それは、4億人を超えます。

日本で学ぶ英語は、いわゆるアメリカ英語、イギリス英語が中心ですが、いざ実際に仕事でやり合う相手が話す英語は、現在は、それとは全く異なります。両国の英語の他に、インド、中国本土、香港、シンガポール、ベトナム、韓国、オーストラリア、フランス、ドイツ……。

アジアに位置する日本の私たちが、仕事などで実際に接する英語は様々で、例えばブリティッシュ英語だけで議論する機会などはほとんどありません。そして、アメリカ英語、イギリス英語といっても、両国は、United Statesであり、United Kingdomです。地域によって、大きく異なります。

そう考えれば、我が日本人が話すジャパニーズ・イングリッシュは、その数を1億人とすると、世界において、結構な大きさのポジションです。

そのような意識を持てれば、英語でのコミュニケーションの心理的なハードルは低くなり、いわゆるグローバル人材への一つのステップとなります。

相原 滋樹Shigeki Aihara

ジュピター・アンド・カンパニー株式会社 
代表取締役

ゴールドマン・サックス証券会社にて20年間勤務し、同社アジアパシフィック担当財務責任者を務める。2011年ジュピター・キャピタル・マネジメント株式会社(当時)を設立。RIZAPグループ株式会社財務戦略のサポートに従事し、2018年株式会社ウイルグループ執行役員CFOに就任。2021年株式会社お金のデザインChief Strategy Officerに就任。

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