楽しむことによる “複利のパワー” 〜大谷翔平の「リアル二刀流」から思う〜
「大谷は、二刀流を楽しんでいる。」「”楽しむこと” がどれほどの原動力になるか、軽くみてはいけない。」。大リーグエンジェルスのマットン監督の言葉です。
2021年のシーズン、大谷翔平選手は、これまで故障を避けるために課されていた制約を無くし、ピッチャーとしての登板日の前後もバッターとして出場、そして、ピッチャーとして登板する時も、バッターとして打席に立つという「リアル二刀流」を一年間貫き、周囲の心配を他所に、前人未到の結果を残しました。
もともと、米国で「リアル二刀流」をするために大谷選手はエンジェルスに入団。シーズン前に「自分がやりたい事」を訴え、大谷選手の意思を尊重していたマットン監督が容認しました。
「楽しんでやる」ということが、仕事においても、積極的、前向きに取り組むこととなり、効率が上がり、そして様々なアイディアが生まれ、自分にパワーを感じるようになることは、皆さんも経験したり、または、感覚的にわかるのではないかと思います。
それゆえ、困難な状況になっても、それを打開するパワーがあり、「言い訳」は出来ませんし、実際にしないでしょう。
「人間の能力はそんなに差はない」と良く言われます。仮に、同じ能力の二人がいて、一人が日々仕事を楽しんで行い、一人が嫌々やっていいた場合、どうなるでしょうか。明らかに、楽しんでやっている人の能力は向上し、結果に差が出ます。
例えば、”複利の効果“というファイナンスの視点からこのことをイメージすると、1ヶ月の間に、能力の向上、または、結果に10%の差が出れば、一年間では、10%を12ヶ月で単純に乗じた120%の差が生まれるのではなく、1ヶ月ごとの “複利” で差が出てくるので、その差は、複数倍になり、10%から20%、30%と差が大きくなっていけば、さらに指数関数的に増えていきます。
私自身も「楽しくなければ、仕事じゃない」と突っ走り、自分自身を鼓舞する意味でも、チームメンバーにも、笑いながら、時には飲みながら、そのことを伝えてきました。
では、どうやって楽しむか……。
そのための一つの考え方は、「好きな仕事をやるか、または、やっている仕事を好きになるか」の選択肢しか無いと、腹を括ることだと思います。
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