法人案内

「Liquidity, Liquidity, Liquidity」。米国投資銀行勤務時代に、ニューヨークでのブレックファースト・ミーティングの際、自社のファイナンス責任者であった上司に重要な職務について尋ねた時、言われた言葉です。

その当時、「9・11同時多発テロ」によってNY証券取引所を含めたマーケットが数日間シャットダウンした経験から時間が経っていなかったので、「資金繰りが原点か…」という認識を改めて持った記憶があります。その数年後、リーマンショックが世界を襲い、その上司の言葉は現実のものとなりました。

そして今、新型コロナウイルス感染症の問題から、リスク・リターンをコントロールして「企業価値を最大化する」ことにおいて、「資金繰り」「資金調達」「流動性確保」の重要性が改めて認識されています。「戦略的なリクイディティー・マネジメント」は、企業の持続的成長や危機などへの環境変化へ迅速に対応し、大きく変化するお客様のニーズへのサービス提供、新たなマーケットへの機動的な投資を可能とします。

弊社はファイナンスを軸に、経営者の方々の事業への「想い」「考え」「ヴィジョン」を実現するため、常に強い当事者意識（マインドセット）を持った戦略的なパートナーでありたいと考えています。

事業内容を理解した上で、排除できるリスクは排除し、取るべき、もしくは、マネージ出来るリスクは取り、各事業部門と共に収益を最大化していくことを考え、サポートいたします。また、資金を提供する国内外の金融市場の「エコシステム」についての理解に基づき、その参加者を含む様々なステークホルダーに対し、常に双方向でのコミュニケーションを継続的に図っていくお手伝いをして参ります。

そこに向かう姿勢は、当たり前の事を、ただ「当たり前に」「愚直に」やり続けるだけであり、魔法は存在しないと思います。そして、例えば、数千円、数万円の商品、サービスが積み上がって数百億円の売上となり、数百円の削減の蓄積が数十億円の利益の一部となる、というこれまでの経験や学びも忘れることなく、高いレベルでの倫理観や誠実さを持つことを常に肝に銘じています。

今、世界のパラダイムシフトが加速していく中で、答えがない世界を走り続けるには、先を見通すイマジネーション力、洞察力が求められます。日本の社会や企業が、これまでの意識、人への評価及び組織態勢などの「OS」をヴァージョンアップしない限り、その古い「OS」に新たな「アプリケーション」をいくら搭載してもうまく機能することはなく、そのヴァージョンアップの頻度は、今後さらに短くなり続けると思います。

新型コロナウイルス感染症の問題という、ある意味「黒船」ともいえる「外圧」に襲われている今、日本の変革を一気に進めることが出来る最大のチャンスであり、それが日本において成されてきたことは、歴史が証明しています。現在、国際的な人やモノの流れは大きく減少している一方、オンライン上でのボーダーレス化は更に進み、グローバル化が加速しています。

私たちは、グローバルな世界へ挑戦する企業、企業経営者の方々のために、ファイナンスを軸に支援し、全力でともに走り続けて参ります。

2020年9月23日